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第3章 3.EPIC DAY
今日は自宅で原稿を書く日。
俺は手書きはほぼせず、PCで書いている。
連載3本、単行本の予定を抱えて、俺も奮闘している。
心の乱れが文章に現れないように。
ただ、書き綴っているときは逆に心が落ち着いたりもしている。
気づくと、電話が鳴っていた。
相手は、大学の同級生の理絵。
理絵は有香の親友だ。ほぼ家族ぐるみでの付き合いでもある。
「もしもし」
『健ちゃん?理絵だけど、最近大丈夫?』
「大丈夫って?」
事情を知っているかもしれないので、あえて平静を装う。
『絶対大丈夫じゃないでしょ。
有香が高校の時の元彼のところに出ていったんでしょう?で、離婚迫ってきてるんだってね』
「なんでそれを?」
『だって、このあいだ朝の番組に健ちゃん出てて、めっちゃ激ヤセしてるし、それに私、昨日有香に会ったの』
「どこで?」
『新宿でよ。仕事で歌舞伎町の裏の方に行ったら、友香が男とホテルから出てきたの。
 思わずあの子をつかまえたわよ。
マジで信じられない!あの子の目、死んだ魚みたいだったもの。一発ひっぱたいてやったわ』
理絵は4人兄弟の長女ということもあって、ちょっと過激だけど曲がったことは大嫌いなちゃきちゃきの姉御だ。
「で、あいつはなんて言ってた?」
『旦那とは離婚するの。私はこの人と一緒になるって。
 男は、明らかにバカそうな、幸せにしてくれそうなオーラは一っつもないようなクソ男よ』
俺は現状そのくそ男に負けているのか。
『健ちゃん。負けたって思ってんでしょ。
負けてるなんて思っちゃだめよ』
理絵は図星をついてきた。
『健ちゃんの愛でどれだけあの子が支えられてきてるか、あの子忘れちゃってるのよ。
ただの刺激におぼれて、目が腐って死んだ魚みたいになってる。
そのうち全部腐っちゃいそう。
ていうか、あの男明らかにサゲチンよ、サ・ゲ・チ・ン!』
理絵は口が少し悪いけど、まっすぐな思いを持っている。
『有香がどんどんおブスになっていくわよ、あのままじゃ。
なんか老けてたしね。恋をすると綺麗になるのって、正しい恋をしない時は絶対綺麗にはならないわよね。美の神様はよくわかっているわ。
で、有香ったら「健ちゃんといると頭痛がするっていって出てきてやった」ってさ。
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