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第3章 3.EPIC DAY
本当、許せない!私が健ちゃんだったら、慰謝料取り尽くして、会社にはいられなくなるように根回しして、あの子に制裁を加えてやるわ。
健ちゃんもそうしたいんでしょ?』
理絵はどんどんヒートアップしている。
「いいや。今でも有香を愛しているよ。
一人の女性として、妻として、子供たちの母親として。
でも俺もそういう気持ちをなかなか有香に伝えてなかったって反省しているよ」
『まあ、女はそういうのしっかり言われたいからね。
愛してる、とか無理するな、とか、頑張ってるね。とか。
健ちゃん、時々ガン切れするじゃん、いい人をため込みすぎてるのよ』
「それ、浩一にも言われたよ」
『でしょ?稲本君だって妹さんだってめっちゃ心配してくれてるんじゃないの?』
「心配してくれてるね。本当、家族ってありがたいよ」
俺は涙が出てきた。
『こんなに優しくて純粋で愛情深い健ちゃんを裏切って、本当にあの子はバカ者よ。
目を覚ましてやりたい。
こんな仕打ち、絶対しっぺ返しが来るわ。
で、健ちゃんは、そんな有香を受け入れる自信ある?あの子の腐った眼を真剣に見つめられる?』
「正直、自信はないよ。今でも俺、崩れそうだもん」
『健ちゃん、私、健ちゃんの味方よ。有香を更生させてやりたい』
「更生だなんて・・・。ありがとう理絵」
『でもね、あの彼氏と有香、ちょっとぎくしゃくする瞬間も見逃せなかったわ。
無理やり有香があの彼氏にのめりこもうとしている感じ。
そんなことしても心がどこかでバランスとれなくなるのにね。もうあんな男切ってくればいいのにね。
健ちゃんのことだから、色々調べはついてるんでしょ?
これ以上は聞かないけど。
本当、あの子なんとかしてやりたい!あの子だって絶対ずれを感じているはず。
健ちゃん、自分が、幸せになれるって思った道を進んでね!私は味方だから!』
「理絵、ありがとうな」
『じゃ、またなんかあったら電話するから』
そうして電話を切った。
理絵の声に励まされながらも、俺は、調査報告書で見た有香の彼氏の姿を想像して、心が折れそうになる。
そういうこと考えるな、って浩一にも実は怒られたんだよな。
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