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第4章 4.LOVING ALL NIGHT
本屋大賞受賞後は、取材の依頼や過去の作品のドラマ化や映画化のオファーが次々に来ている。しかし、締め切りは重要。
今日は自宅で執筆の日。
理絵の電話から2週間経っていた。
忙しさにかまけて、メインで友香のことを考える余裕が少なくなった俺の電話が鳴った。
番号は非通知。
仕事柄、業界人はどうしても非通知の場合もあるので、俺は出るようにはしている。
「もしもし?」
『もしもし』
泣いているか細い声。
もしかして。
「友香なのか?」
『・・・・・』
「友香、どうしたんだ?」
『健ちゃん、ごめんなさい。
そんな言葉で謝っても謝り切れないくらい、私ひどい言葉を健ちゃんにぶつけてすごく傷つけた』
「・・・・」
『許してなんていう資格、ないよね私には。
憎んでいるなら憎んでいるって言って。
もう声も聴きたくないって。もう子供にも会う資格ないって』
「有香・・・。
お前、俺と離婚したいんだろう?
男、いるの知っているよ」
『・・・・!!』
有香は言葉を失った。
『私、バレてないと思っていた。
絶対に逃げ切れると思っていた』
「そうは問屋は卸さないさ。
 そこまでにならなきゃ、俺に離婚なんて迫らないだろう。
 俺をだまし、散々な言葉をぶつけ、子供を捨てて、一緒になりたい男がいるんだろう?」
あえて、俺は冷静にふるまっている。
『いたわ。
でも私捨てられた。
罰が当たったのよ。
健ちゃんや、子供たちを裏切った罰が。
彼、私と暮らしておきながら、別の女と切れてはいなかったのよ。
実質女とは内縁関係だって言われたわ。
私はただの気晴らし女だって。
既婚の女とどうして俺が幸せにならなきゃいけないのかって扱き下ろされた。
お前が有名人と結婚したって聞いたから、話のネタに口説いただけだって。単純に有名人の女、寝取ったら楽しいかなって思っただけで、大したことねぇって。
心の傷ってつけられてみないとわからないって身に染みた。
しかもその女、あいつの子供産んでた。
2人もよ。
私本当にバカだった。目先の快楽に飛び込んで、溺れて、家庭をめちゃくちゃにした。
あいつとセックスして、女の自信を取り戻せたかなって幻想に憑りつかれてただけだった。
健ちゃんに10億回謝っても謝り切れない。私どうしたらいい?死んだらいい?』
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