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第2章 2.君を気にしない日など
「だろうな。
今友香に何か良い言葉をいっても響かないだろうな。
あいつの心は汚物がつまっている。
本来いい音色の楽器なのに汚いものが詰まりすぎて響かないんだ。
あいつ、mixiでこんなこと言ってた。
うっかり希望に閲覧許可してたから見れちゃったけど」
浩一がiPhone6プラスの大画面で友香の日記の画面コピーを見せてくれた。
『私は今、夫と別居して高校時代の彼氏と住んでいます。
旦那にはそういう事はないと嘘ついたけど。
罪悪感で痛んだ頭は楽になったし、後は離婚するだけ。
子供も彼氏と作るので、親権も要りません。
彼が欲しい。彼を愛しています』
そしてご丁寧に写真もつけていた。
「俺は友香が許せねぇ。希望も泣いて怒ってた。
でもな、写真のこいつの目、本当に心から幸せな目してねえし、なんか老けたな。
そりゃ、お前にあんな酷い言葉ばっか言ってたらブスになるわな」
確かに友香の顔は老けていた。
「俺は健に幸せになって貰いたいし、その手伝い出来たらって思ってる」
「浩一。
俺、何を信じたら良いかわかんねえよ」
涙が止まらなくなった。
「多分、友香はお前が一杯メディアに出だして寂しかったんだと思う。
人間なんて弱いからちょっとした誘いにのったんだろう。
愛されてる幻想が欲しくて。
お前ら、どのくらいやってない?」
「2年くらいかな。俺はやろうって誘ったけど、友香が疲れてるって拒んだ」
「……そうか。簡単には言い切れないけど、そうやって言われ過ぎて、お前の要望に応えられないって自信なくして、ちょっと言い寄られた度胸試しでやっちまったのかな。
で、女としての変な自信つけちゃって。
お前は友香に、可愛いとか綺麗とか愛しているよとか言わねえだろ」
「文章には書けても口には言い出せない」
「それだわ。
俺、希望に前に一度激ギレされて、それ以来、言うように改めたんだ。
色々な人にあいつは、『キレイ』とか『可愛い』とか言われるけど、一番愛している人に言われなきゃ、自信にならないんだって。
そうしたら、希望も俺に一杯良いこと言ってくれるようになった。
仕事の事だけじゃなくて、見てくれや身体の事もな。
後よろしの法則を意識してるよ」
悪いこと言っても、その後で良いこと言うやつだな。
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