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第2章 2.君を気にしない日など
「今は本当にどうしたら良いかわかんねえよ」
俺は頭を抱えた。
「俺はお前が心から望む方を選んでほしいと思ってる。
調査報告書を見て、まだ友香を愛せてるか?」
浩一の言う通り、結局そこだよな。
「今まで俺が愛している友香じゃねえのが腑に落ちないんだ。
俺といるよりも幸せそうな、イキイキしてたら俺も友香への思いが断てると思うけど、本来の可愛く明るい友香と別人のような女じゃ、納得いかねえんだよ」
「かといって相手の思う通りもしたくはないしな。
ていうか、それはするなよ!
とりあえず、役所行って、不受理届出してこいよ!」
「そういうものがあるのか?」
「向こうから勝手に届出させないためのものだ。
今日、調べたらそういうのがあるって出てきた。
無料だし、取り下げなきゃ一生効力があるし、戸籍出せば簡単にできるってさ。
明日、速攻で区役所行って来いよ」
「お、おう」
まずは有香に勝手させないためにも、不受理届を出すことにした。
「まずは、一歩前進じゃないか。呑もうぜ!!」
俺たちは乾杯しなおした。


翌朝、俺は区役所に行って、離婚届不受理届を提出した。
幸い、何もされておらず、問題なく受理して貰えた。
俺は正直、まだ完全に終わったなんて思ってはいない。
未練?
執着?
それもあるかもしれない。
でも、俺が幸せにしたいのは友香だし、子供達だし、俺自身だ。
うちの両親はもうクリアにしちゃった方が、なんて思っているが、俺はあきらめられない。
簡単にあきらめたら、この先の人生、そのしっぺ返しがきそうな気がする。
だから本当にあきらめがつくまでは、愛情を偽ることはしない。
愛情を捨てない。
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