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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第4章 4
しかし実際はそんな選択肢も夢ではない。
嬉しそうに語る海藤を見ていると、頭の中にはそんな未来も不思議と簡単に想像が出来てしまう。

二度目のデートも手を繋ぐまでという『いつかは結婚できると思っているあなたへ』の教えと、身体の相性を測るべきだという貝塚の主張。
どちらが信用足るかという問題ではなく、どちらをしたいかという安易な方に転がってしまうのも無理のない話であった。

もちろんあやみはエッチがしたくて仕方ないというふしだらな女ではない。
しかし身体の関係でより強固な間柄に出来るのでは、という根拠のない期待が思考を支配してしまっていた。

夕方には帰るつもりが夕食を共にし、その後のバーまで満喫してしまう。
目の前にハーバービューの広がるカジュアルでモダンなバーは、恋愛経験の浅いあやみくらいならば簡単に盛り上げる力があった。
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