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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
「それで将来は独立して会社を創りたいんですって……」
更に誇らしげにあやみはそう語った。
「えっ……」しかしその途端に喜ぶ先輩の顔に翳りが見えた。「そう、なんだ……」
すぐにあやみは表情を笑顔に戻し、先ほどの一瞬は見間違いのようにさえ感じる。
「また今度ゆっくり聞かせてね」
場の空気が変になったことは揺るぎない事実で、佳世はそそくさと淹れたお茶をトレーに乗せて立ち去っていった。
どこか自分の彼氏にけちをつけられたような気分になり、不満と少しの不安が胸を掠めた。
更に誇らしげにあやみはそう語った。
「えっ……」しかしその途端に喜ぶ先輩の顔に翳りが見えた。「そう、なんだ……」
すぐにあやみは表情を笑顔に戻し、先ほどの一瞬は見間違いのようにさえ感じる。
「また今度ゆっくり聞かせてね」
場の空気が変になったことは揺るぎない事実で、佳世はそそくさと淹れたお茶をトレーに乗せて立ち去っていった。
どこか自分の彼氏にけちをつけられたような気分になり、不満と少しの不安が胸を掠めた。