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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
世界の破滅を示唆するような物騒な名前のバンドとは思えない優しく希望に満ちた曲が流れるホテルの部屋で、あやみは力尽きたようにうつ伏せに寝ていた。

身に纏うものは一切なく、だらりと緩く開いた脚が艶かしい。
だらしないから閉じようという意思はあるのだが、身体に残る性悦の気怠さが邪魔をしていた。

ベッドに腰掛ける海藤は優しく微笑みながら、彼女の乱れた髪を指で梳かす。
言葉を交わさないのが一番適切な気がしてあやみも微笑みだけで応えた。

相変わらず海藤は挿入してから射精までが短いのだが、それまでの前戯であやみも充分に楽しめていた。

色鮮やかなポップロックが終わると、次は懐かしい曲が流れ始める。
最近の曲からいきなり懐メロに代わり、一体どんなチャンネルなんだろうとあやみはどうでもいい疑問を抱いた。
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