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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
懐かしいその曲はタイトルが思い出せないが口ずさめる。
「優しいだけが取り柄でも……」
懐かしさに誘われてほんやりと歌い出すと「俺さぁ……」海藤が苦笑いした。
「この曲嫌いなんだよね……」
「えっ……そうなの……?」
うつ伏せのあやみは気怠そうに身を起こして彼を見つめた。
その時曲のサビが流れる。
『冷蔵庫の中で凍りついた愛を暖め直したいのに』
そのフレーズを聴いてあやみは理解した。
「海藤蓮司……かいとうれんじ……解凍レンジ……なんでそんな名前付けちゃったんだろうなぁ……俺の親……冷えたもん温めるみたいな名前……」
確かに改めてそう言われるとギャグ漫画のキャラクターでもお粗末すぎる名前に聞こえる。
「優しいだけが取り柄でも……」
懐かしさに誘われてほんやりと歌い出すと「俺さぁ……」海藤が苦笑いした。
「この曲嫌いなんだよね……」
「えっ……そうなの……?」
うつ伏せのあやみは気怠そうに身を起こして彼を見つめた。
その時曲のサビが流れる。
『冷蔵庫の中で凍りついた愛を暖め直したいのに』
そのフレーズを聴いてあやみは理解した。
「海藤蓮司……かいとうれんじ……解凍レンジ……なんでそんな名前付けちゃったんだろうなぁ……俺の親……冷えたもん温めるみたいな名前……」
確かに改めてそう言われるとギャグ漫画のキャラクターでもお粗末すぎる名前に聞こえる。