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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
「からかわれたよなぁ……子供の頃……」

寂しそうで、懐かしそうな表情で呟く。

「なんでそんな名前にしたんでしょうね?」

確かに不思議に思い、あやみが首をかしげる。

「なかったんだよ」海藤はボソッと呟く。「俺が生まれた四十年前には、まだ、電子レンジってものがさ……」

「あっ……なるほど……」

電子レンジが普及してなければ、それが海藤という名字に相応しくない名前だとも気付ける筈もない。

「まあ、厳密には開発はされていたのかもしれないけど。少なくとも一般家庭には電子レンジなんてものはなかった」

その口ぶりはどこか諦めたような響きがあった。

「でも一度聞いたら忘れない名前でいいかも。私なんて伊豆倉あやみだもん。平凡すぎて覚えてもらえないし」

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