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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
愛を感じるキスをしてうっとりと夢見心地になったとき「あっ……もうこんな時間か」海藤は時計を見て身を起こす。
「ほんとだ……」
別に延長したって、なんならお泊まりになったってあやみは一向に構わなかったが、彼はいそいそとタオルを持ってシャワーへと向かってしまう。
出遅れて取り残された彼女は少し寂しさを感じる。
海藤はホテルで決して延長をしなかった。
「無駄なお金は使いたくないもんね」というのか彼の口癖だ。
あやみからしてみれば盛り上がってホテルを延長するのは無駄な出費ではなかったが、なかなかそうは言いづらい空気だった。
初めの二回は海藤が全て出してくれたが、それ以降はホテル代や食事代は割り勘にしていた。
いい年した大人が全て出して貰うのは気が引けるというのもあるが、海藤の性格も関係していた。
彼は何かにつけてお金にシビアだった。
「ほんとだ……」
別に延長したって、なんならお泊まりになったってあやみは一向に構わなかったが、彼はいそいそとタオルを持ってシャワーへと向かってしまう。
出遅れて取り残された彼女は少し寂しさを感じる。
海藤はホテルで決して延長をしなかった。
「無駄なお金は使いたくないもんね」というのか彼の口癖だ。
あやみからしてみれば盛り上がってホテルを延長するのは無駄な出費ではなかったが、なかなかそうは言いづらい空気だった。
初めの二回は海藤が全て出してくれたが、それ以降はホテル代や食事代は割り勘にしていた。
いい年した大人が全て出して貰うのは気が引けるというのもあるが、海藤の性格も関係していた。
彼は何かにつけてお金にシビアだった。