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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
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「そりゃ限りなく怪しいよね」
貝塚は笑いながらワイングラスを傾ける。
「そんな変な人じゃないんですよっ……凄く真面目な人なの、海藤さんは……」
あやみは思わずむきになって反論していた。
なんでこの人に相談なんてしてしまったのだろう……
あやみは今さらながらそんな後悔をしていた。
しかし消去法で彼しかいなかったのも事実だ。
付き合ってる彼氏が無職で、パチンコにはまってるかもしれないなどという悩みは誰にでも出来るものではない。
結婚が決まっている会社の先輩である井筒には絶対に相談したくなかった。
その他の同性の友人にも言いづらい。
変に同情とかされるのは堪えられそうもなかったから。
かといって親になんてもっての他だった。
男友達なんて言うのもあやみにはおらず、結局貝塚を選んでしまったという訳であった。
「だいたいさぁ……まともそうな方が怪しいんだって」
状況を楽しむように笑った彼は、視線をステーキの皿に落としながら語る。
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「そりゃ限りなく怪しいよね」
貝塚は笑いながらワイングラスを傾ける。
「そんな変な人じゃないんですよっ……凄く真面目な人なの、海藤さんは……」
あやみは思わずむきになって反論していた。
なんでこの人に相談なんてしてしまったのだろう……
あやみは今さらながらそんな後悔をしていた。
しかし消去法で彼しかいなかったのも事実だ。
付き合ってる彼氏が無職で、パチンコにはまってるかもしれないなどという悩みは誰にでも出来るものではない。
結婚が決まっている会社の先輩である井筒には絶対に相談したくなかった。
その他の同性の友人にも言いづらい。
変に同情とかされるのは堪えられそうもなかったから。
かといって親になんてもっての他だった。
男友達なんて言うのもあやみにはおらず、結局貝塚を選んでしまったという訳であった。
「だいたいさぁ……まともそうな方が怪しいんだって」
状況を楽しむように笑った彼は、視線をステーキの皿に落としながら語る。