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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第5章 5
「まともそうな方が怪しいって……貝塚さんが不真面目だからそんな風に歪んだ目で見ちゃうだけじゃないですか?」
必死に海藤を庇う自分がなんだか滑稽だった。
相談しておいて相手の意見を頭から否定する。そんな失礼な態度であるにも関わらず、貝塚は気を悪くした様子も見せなかった。
「いや……まともそうに見えて、やってることもまともなら別に問題ないんだよ?」貝塚は切った肉を口に運ばず、困ったような薄笑いを浮かべる。「なんつーか……怪しくない? その、海藤さん、だっけ?」
自分の危惧することをずばり言われ、あやみは視線を泳がせた。
「怪しくは……ないですよ……別に……」
「本当にそう思ってるなら、なんでわざわざ俺に相談するわけ?」
「それは……念のためというか……私に彼氏が出来た報告も兼ねてというか……」
言いながら自分でも何を言ってるんだろうと呆れてしまう。
必死に海藤を庇う自分がなんだか滑稽だった。
相談しておいて相手の意見を頭から否定する。そんな失礼な態度であるにも関わらず、貝塚は気を悪くした様子も見せなかった。
「いや……まともそうに見えて、やってることもまともなら別に問題ないんだよ?」貝塚は切った肉を口に運ばず、困ったような薄笑いを浮かべる。「なんつーか……怪しくない? その、海藤さん、だっけ?」
自分の危惧することをずばり言われ、あやみは視線を泳がせた。
「怪しくは……ないですよ……別に……」
「本当にそう思ってるなら、なんでわざわざ俺に相談するわけ?」
「それは……念のためというか……私に彼氏が出来た報告も兼ねてというか……」
言いながら自分でも何を言ってるんだろうと呆れてしまう。