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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第4章 4
アパレル関係と聞いただけで、白いシャツをざっくり羽織ったTシャツとジーンズのスタイルも、上級なファッションに見えてくるのはあやみらしいところだ。

二人はバーベキューの話や休日の過ごし方などについて盛り上がる。
パーティー終了時には恒例のカップリング投票となり、当然のなり行きのように海藤とあやみはカップルとなった。

「なんだか気恥ずかしかったですね」

解散となった後、あやみは照れ臭そうに彼の隣を歩き囁いた。

「確かに。けど拍手とかしてもらってなんだか祝福されたみたいで嬉しかったね」

照れずにそんなことを言える海藤に大人の男の余裕を感じ、思わず胸がときめいてしまう。
街に戻ってから喫茶店に入り、お茶をしてから別れた。
本当はもう少し一緒にいたかったが、夜が更ける前に家に帰らなくてはならなかった。
何故ならバイブル『いつかは結婚できると思い込んでるあなたへ』の教えでは、初回の別れ際は速やかにし、相手に気を引かせると書かれてあったからだ。
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