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いつかは結婚できると思い込んでる私へ
第4章 4
帰る道すがらあやみは撮った写真を眺めてはにやける。
歩きスマホをしてる人を見掛けては心の中で舌打ちをしていた彼女だが、今日は舌打ちをされる番であった。

夢見心地で帰宅すると、バーベキューの時に誓った『毎晩夕飯の手伝いをする』という決意も『明日から』という枕詞を付けてしまう。
すぐさま自室に戻って今日の復習を兼ね、『いつかは結婚できると思い込んでるあなたへ』を開いていた。

本は日記を書くことを推奨していた。
その理由は二つ。
恋に夢中になると結婚をするという大前提を忘れがちになる。
ちゃんと恋愛が結婚に向かっているかを確認するための、冷静な分析が必要だと提唱していた。

もうひとつは心の声の本音をぶちまけるため。
彼に対する不満や、結婚したいという欲求、エッチに対する感想など、とにかく彼には決して言ってはいけないことな捌け口として日記を利用する。
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