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第4章 4

「なるほどなぁ……さっそく明日日記帳買ってこようか……」

頷きながら納得していた時、スマートフォンがメール着信を告げる。
『海藤さんかな!?』
あやみは慌て気味に手繰り寄せる。

「あっ……なぁんだ……」

一瞬にして彼女の顔に浮かんだ喜色は消え失せる。
送り主は貝塚の方だった。
確かに彼との身体の相性適合テストは最高だった。
しかしそれ以前に人間として決定的に相容れないものを感じる。
今やあやみの生き方を示してくれるといっても過言ではないバイブルにも、『いい加減な男とは付き合わない』としっかり明記されている。

『来週の水曜、仕事終わりに逢えない？』と誘いの文句が書かれてあるメールを鼻で笑う。