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すくらんぶる
第1章 救いの手
すぐにヨシにメールを送った。
こういう時にすがりつけるのは、ヨシしかいなかった。
いや、もしかしたらヨシが航太に何か漏らしたのかもしれない。
「未羽と寝た」と‥‥。
ヨシと航太は顔見知りなんだし、それも有り得る。
探りを入れるためにも、ヨシには言わなきゃいけない。
【航太から話があるって言われた。怖いよ‥‥】
おそらくヨシは家に帰るため運転中だろう。
しかし、メールの返信は早かった。
【心当たりがないなら会うな。もうメールも電話も無視しろ】
【心当たりって、ヨシと会ったことかな‥‥無視したら後が怖いよ。航太は動画も持ってるんだよ‥‥】
【いいから、無視だ】
いつもよりヨシの対応が冷たくて、それだけで泣きそうになる。
未羽は航太のメールを無視したが、恐怖で眠れなかった。
もしかしたら航太は今頃キレて、動画をバラまいているかもしれない。
もしかしたらキレすぎて、動画をネットに流したかもしれない。
もしかしたら家まで来て、もしかしたら殺されるかもしれない。
不安は尽きなかった。
考えれば考える程悪い方向に向かい、涙が止まらなかった。

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