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すくらんぶる
第1章 救いの手
 

女のカンは鋭いなぁって未羽はぼんやり思っていた。


「なんで付き合ってたんだろうね。彼、ホストだったんだよ」

『‥‥え??』


なんで今その話なんだろう。

未羽はふと思ったが、地田が優しく背中をさすってくれるから、話を聞いていた。


「ホストなんて女を騙してなんぼでしょ??あたしはまんまと騙されたの。でも、本当に好きだった」

『‥‥』

「男は嘘つきだよ。躍らされるより、躍らせたほうが楽しいよ」


地田がニコッと笑ったので、つられて未羽も笑顔を返した。

そう言われても不安が払拭されたわけではなく、結局吐き気が治まらない。

トイレでヨシにメールを打った。


【怖くて吐き気が止まらないの。早退しようかな‥‥】

【お前、社会ナメすぎだぞ】


優しい言葉で慰めてもらえると思っていた未羽は、ヨシの返信にショックを受けた。

最近、ヨシがどんどん冷たくなっていくような気がしていた。

ムッとした未羽は、いつもは必ず入れる絵文字を使わず、返信した。


【ヨシにしてみれば他人ごとだもんね】


送信ボタンを押してから、後悔した。

自分はなんて冷たいんだろう。

結局、自分に都合の悪いことを言われると八つ当たりして子供みたいだ。


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