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すくらんぶる
第2章 赤い花束
 

俺は絶対にケイみたいなポジションはごめんだ。

ケイは見た目もそこそこだし、俺より年上だし、ホスト歴も2年くらいだ。

しかし俺がここに来る少し前に、絶対に侵してはいけないルールを破った。

そこからケイはイジメの標的となり、今回もひどいイジメに遭っている。


『うわ‥‥最悪』


営業前の女子便所。

そこは見るも無惨にゲロまみれ。

営業前から吐く程飲まされるなんて、俺だったらソッコー辞めるね。

でも先輩に気に入られたいから、俺は文句も垂れずに掃除した。

あのバカのケイめ‥‥。

自分でリバースしたなら後片付けまでやりやがれ。

もらいゲロしそうになるのをこらえ、必死で雑巾がけをした。


「お前、見込みあるよ」

『あ、ヒカルさん』

「俺が認める。お前、伸びるタイプだ」


てめぇにそんなこと言われても嬉しくねんだよ、ニキビ野郎。

認めるって、どんだけ上から物を言うんだよ。

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