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すくらんぶる
第2章 赤い花束


心の中で怒鳴り散らしながら、俺はヒカルに笑顔を向ける。


『いえ、自分は下っ端ですから』

「ほんとお前、良い奴だな」

良い奴ぶってんだよ、アホ。

『それよりヒカルさん、まだ床が汚いですから、高価な靴が汚れますよ』

お前が歩くと地面が揺れるんだよ。

「どうせ客がくれた安モンだ。客が着くとな、いらねぇモンもくれるんだよ。覚えておけ」

あーそーッスか。

だからそんなレベルの低いコーデなんすね、よくわかりやした。

黒のストライプスーツに真っ赤なワイシャツと茶色のトンガリ靴って。

ひとつひとつは高いかもしんねぇけど、組み合わせがカスだ。

自分の体型も考えて服を着ろ。


『さすがヒカルさんッスね!!自分、ヒカルさんみたいになれるように頑張ります!!』

「お、おぅ。その意気だ。お前今日、ヘルプに呼んでやるよ」

『マジっすか!!光栄です!!』


 
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