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すくらんぶる
第2章 赤い花束
 

女もチョロいが、バカな男もチョロいもんだ。

ちょっと誉めれば俺を気に入る。

ちょっと上げてやれば機嫌よくスキを見せる。

‥‥俺はこれを待っていた。

今まで雑用を耐え、誰かが吐いたゲロの掃除をした甲斐があるぜ。

ヒカルは照れているのか、顔を少しピンク色に染め、フロアに戻った。

なんだあの照れ顔。

気色悪い。


「うお!!トア、マジで掃除してたのかよ‥‥よくやれるな」

『リョウジさん、お疲れ様です!!』

「いいよそういうの。モロ裏があってやってますって感じだろ」

『え??何がですか??』

「けっ。俺はアホじゃねぇかんな」


リョウジさんはこのホストクラブのナンバー2。

目が鋭くて、俺は‥‥。

リョウジさんが怖い。

アホの前では通用する鋼鉄の鎧が、リョウジさんの前じゃ裸同然になる。

見透かされているようで怖い。


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