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すくらんぶる
第1章 救いの手
 

航太はピストンのスピードを調整しながら、構えたカメラを接合部から外さなかった。

その後、未羽が気を失うまで腰を振り、パソコンを開いた。

トップ画面に並んだアイコンのひとつには"未羽"と表示されたファイルがある。

歪んだ笑みを浮かべながらファイルを整理する航太は、ベッドの上で全裸のまま気を失う未羽に語りかけた。


「逃がさないよ、未羽ちゃん」


──数時間前、航太は未羽に別れ話を切り出していた。

しかし未羽は航太が好きで、それは嫌だと泣き出した。

「なんでもするから捨てないで」と言われた航太は、この行為に及んだのだ。

航太は浮気していた。

23歳の航太は大手IT企業で働いていて、若手ながら実力は充分評価されていた。

その会社の同期で同じ歳の女に乗り換えるつもりだった。

その女は社長の娘で、航太は社長の座を狙っていたのだ。


普段は爽やかで優しくて笑顔を絶やさない好青年。

かたや人の弱みを握り人心を操る悪魔の一面を持つ。


『んっ‥‥あ、あれ??』

「未羽、目が覚めた??」

『‥‥っ!!』


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