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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第13章 言えよ‼︎
俺は端へ押し込まれ、隣をしっかりとキープしている加奈子って女。
あー。
香水の匂いがキツイ…
まじ気分悪くなる……
きゃーきゃー騒ぎながら歌ってる奴ら。
俺は一人、携帯をいじりながら時間が経つのを待っていた。
『ねぇねぇ!湊くん携帯教えてよ♡』
隣から加奈子の甘えた声が聞こえる。
『彼女以外の女の子には番号教えないんだよね。そういうことだから、ごめんね。』
(まぁ嘘だけど。
彼女のフリしてる日和すら知らねぇし。)
『…ねぇ、ほらやっぱ違うじゃん!
湊くんがこんなのつけるはず無いって!』
加奈子の横に座っている女が、コソコソと話しているのが聞こえた。
(俺がなんだよ…。
コソコソと気分悪ィな。)
俺は便所に行こうと女達の前を
『ちょっとゴメンな?』と通ると
女が手に持つ物がチラッと見えた。
(こんなのってそれかよ。
そんなもんつけるわけねぇだろ…。)
俺はそのまま部屋を出ると、
便所に行く通路を歩いていた。
角を曲がると正面から人がぶつかってきて、相手はドンっと後ろへ倒れた。