パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 私が許さない‼︎

何も反応しない湊に苛立ったのか、女の子は不機嫌そうに声のトーンを落とした。


『何〜？昔と全っ然変わんないねぇ？
やっぱり湊と別れて、政臣と付き合って正解だったぁ。』


（政臣と付き合った。）


女の子の口から出た政臣の名前を聞いて、私はあの時の言葉を思い出した。


〝 またお前から奪ってやるよ 〟


あの政臣の言葉はきっとこの子の事だ。


そして……
湊の心を傷つけたのもきっと…


『あんた湊の彼女〜？』


突然私に話しかけてきた女の子。


「そうですけど？何か？」


『あははっ！こんな男のどこが良いわけぇ？一緒にいても楽しくなくない⁉︎あんたもどうせ顔だけで選んだんでしょ〜？』


湊を罵る彼女の言葉に奥歯を噛みしめ、ギュっと拳を握り堪えた。


きっと湊も堪えているだろうから。


『湊ってやっぱ見た目だけぇ。』


その言葉にブチっとキレた私は彼女の頬を思い切り引っぱたいた。