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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第30章 彼女の言葉に。
女は挑発するように日和に話しかけている。
日和は顔を歪めながら女を見据えていた。
こんな女、相手にするだけ無駄。
そう思っていた時だった。
〝湊ってやっぱ見た目だけぇ。〟
女が発した言葉を聞いて、真っ先にキレたのは日和だった。
《パンッ‼︎》
乾いた音が響き、女の頬を日和は引っぱたいていた。
そのまま怒声を浴びせ続けた日和。
〝湊を罵るのは私が絶対許さない‼︎〟
(本当…何なんだよコイツは。)
俺はその日和の言葉に救われていた。
あの時、女から言われて以来コンプレックスになっていた物が、日和が言ってくれた言葉であっさりと消えていった。
いつも全力で相手にぶつかっていく日和。
逞しいとさえ思ってしまう女だけど…
俺は本気でコイツを守りてぇと思った。