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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第30章 彼女の言葉に。
日和を殴り返そうと振り上げた女の腕を掴むと、女から守るように日和を腕の中に抱き寄せた。
コイツに手ぇ出すなら本気でぶっ飛ばす。
それくらいの覚悟がある。
俺の怒りは顔や声にも表れ、目の前にいる女はそんな俺を見て震えていた。
腕を離すとその場にへたり込み泣き出したが、女が泣こうが俺は何とも思わねぇ。
(相手してられるかよ。面倒くせぇ。)
日和の肩を抱くと女をほっといてその場を去った。
勝手にキレやがって…
殴られそうになっても微動だにしねぇし。
本当、勇ましい女だよコイツは…
無茶ばかりしやがるけど、俺のことを自分のことのように想ってくれる日和が愛しくてたまらなかった。