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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第31章 素直でいろよ。
家に招き入れられると、そのまま湊の部屋に通された。
以前お邪魔した時は門限のことがあり、湊の部屋ではゆっくりと過ごしていない気がする。
改めて見ると、うちのリビングの広さと変わらないほど広い湊の部屋は、大人な雰囲気のモノトーンで統一され、デザイナーズソファの座り心地は最高だ。
壁にはアートやファブリックパネルが飾られ、それがアクセントになっていてすごくお洒落。
間接照明やナイトランプがその空間を美しく演出しているため、堅苦しい雰囲気も無くリラックスできる。
私もモノトーンな部屋の雰囲気が好きだから、湊の部屋にいるとすごく落ち着く。
(湊って何から何までお洒落だなぁ..)
『なにジロジロと人の部屋を見回してんだよ?大して何もねぇぞ?』
湊はコーヒーを淹れたマグを手に部屋へ戻ってきた。
「ん〜?湊の部屋の雰囲気が好きだなぁって思って。すごく落ち着くー。」
『そうか?あー。お前の部屋の雰囲気と似た感じかもな。無駄な物置くのとか好きじゃねぇし。』
湊が言うように、私もガチャガチャと物が置いてあるのは好きじゃないため、私の部屋の中もいたってシンプルだ。
愛菜の部屋に行くと、ぬいぐるみやキラキラ雑貨など可愛らしい物に囲まれているから、私は落ち着かない。