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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第31章 素直でいろよ。


「やだァ⁉︎ちょッ‼︎顔見ないでよ‼︎」


私は湊の視線から顔を横に背けると、湊は顔を寄せて耳元で囁いた。


『お前のその顔好き。
こっち向けよ。ちゃんと見せて?』


(もう...ずるい..
そんな声で囁かれたら..
抵抗なんてできなくなるじゃん...)


湊の甘い声に体の中心がキュっと疼く。


私がそ〜っと顔を上げると、柔らかく微笑んだ湊はゆっくりと顔を寄せ、触れるだけのキスを落とした。


『素直なお前って本当可愛い。』


掴んでいた私の腕を離すと、後ろ髪を梳きながら私の頭を支え、今度は深いキスで唇を塞いでいく。


唇を割り滑り込んできた湊の舌は、ゆっくりと味わうように私の舌に絡めてきた。


湊の唇は甘いコーヒーの味がする..


甘いのが苦手なのに、湊のキスの甘さは嫌じゃない。


もっとして...と思うほど、その深いキスに酔いしれる。


唇が離れていくのが寂しくて、湊の口元を見つめていると、湊は私の頬を指の背でスッと撫でた。


『そんな瞳で見つめんなよ。
初めてキスした時もそんな顔してたなお前。
そんなにキスが好き?』


初めて湊にキスをされたのはあの時ー

政臣の前でされたのが最初だった。


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