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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第32章 【★】甘い言葉を。
『そんな隅っこに居ねぇでこっち来いって。』
湊は私の肩を抱き自分の方へ引き寄せると、私を背後から抱きしめるように、お腹に腕を回した。
「ギャあ⁉︎ちょ⁉︎」
『おい暴れんなって。顔に水がかかんだろ。大人しくしねぇと胸揉むぞ?』
(ヒィーー⁉︎)
その言葉に私はピタっと動きを止めると、後ろから湊のククっと笑う声が聞こえた。
「もう‼︎そうやってからかう‼︎」
私は手を後ろに回し、湊の脇腹をくすぐってやった。
『はははっ‼︎ちょ‼︎まて日和‼︎
やめろって‼︎くすぐってぇっつーの‼︎』
湊はくすぐっている私の腕を掴むと、グィっと引いて私を自分の方へ向かせた。
「きゃあ⁉︎」
胸元が湊に見られそうになり、私は慌てて口元までお湯に浸かる。
『隠すなよ。』
ユラユラと揺れるキャンドルの灯りの中で見た湊の姿。
少し濡れた髪や体を流れる水滴がすごく色っぽくて、トクンと鼓動が音を立てる。