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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第32章 【★】甘い言葉を。


(かっこいい…)


私はポーっと湊を見つめていたようで、湊の濡れた手が頬に触れて意識を戻された。


『日和。何で見つめてんの?』


「へ?ぁ..や..なんとなく?」


湊は艶っぽい表情を浮かべながら、私に言葉を促してくる。


『素直に言って。お前が思ってること、ちゃんと聞きてぇ。』


(そんな顔で見つめないで..)


湊が私を見つめる瞳…

低く色気のある声…


私はそんな湊の前では自分が自分じゃないような感覚になってしまう。


「だって湊...すごく..かっこよくて...
見惚れちゃうよ..」


湊はフっと笑うと、私の顎をすくい上げ優しいキスを落とした。


『髪を上でまとめてるお前。初めて見た。スゲぇ色っぽくて..マジで綺麗。』


素で聞くと恥ずかしいセリフも、今のこの空間で聞くその言葉は、私の体を甘い気分にさせる。


湊の体に触れたい…

私に触れて欲しい…


私の頬に触れている湊の手に自分の指を絡ませると、私は湊の手にキスを落とした。



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