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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第10章 意外な一面。



『…ぃ…ぉい……おい!』



耳元で怒鳴るような大きな声にビックリした私は、ガバっと飛び起きた。



『お前いつまで寝てんだよ。』



「へ?ギャッッ‼︎⁉︎」



目の前にいる湊の姿を見て、私は慌てて後退るとそのままベッドの下へ転がり落ちた。



『お前…。何やってんだよ。』



「痛たたた…てか服‼︎服着てよ‼︎」



湊はシャワーを浴びた後なのか、濡れた髪をタオルで拭きながら私を見下ろしている。




『は?
風呂上がりなんだから暑ィだろ。』



私はソファにある湊の服を掴むと、ベッドに座る湊に投げつけた。



『ぶッ…何すんだコラ。』



引き締まったキレイな体にはまだ水滴が残っていて、濡れた髪が色っぽくて、私の鼓動はトクトクと音をたてていた。



(頼むから服を着てよ‼︎)



うるさく鳴る鼓動を落ち着かせるため、ペットボトルのお茶をグイっと飲んだ。



背後からため息が聞こえ、湊が着替えているのがわかった。


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