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危険な相部屋
第14章 拓海の暴走②
「…奈緒…あのさ///…手とか繋いでも良い?」
「…うん…いいよ」
拓海君はそう言って私の手を握った。
「……彼女出来たらこうやって映画観たりすんのしてみたかったんだよなぁ…手汗とかかいたらごめん」
「ふふっ…平気だよ」
「はぁ…やっと笑った」
「へ?」
「…奈緒が一生笑わなかったらどうしようかと思ってたからさ」
どうして…昨日みたいに強引な拓海君でいてくれないんだろう。
こんないつもの拓海君だと…本当は龍牙の事が好きなのに拓海君と付き合ってるのがすごく悪い事をしてる気分になる。
映画はすごく面白かったのに、昨日の寝不足のせいで終盤ウトウトしてしまっていつの間にか拓海君にもたれかかって眠ってしまった。