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危険な相部屋
第14章 拓海の暴走②




拓海君と付き合う事になってから学校でも龍牙と顔を合わせる事はなかった。


同じ教室でも、龍牙の事を見てしまうと気持ちが揺らいでしまうから…龍牙がいる方を見ないようにした。


拓海君と付き合って半月が過ぎたけど、拓海君とは映画を観る時に手を繋ぐまでしか進んでいない。


そんなある日の事。


拓海君がお風呂に出て行った時、いつものように私も部屋のシャワーを浴びていた。

シャワーを浴び終わって、服を着ようとすると替えの服を脱衣場に持ってくるのを忘れた事に気が付いた。

こんな事はよくある事で、私はいつものようにタオルを巻いて部屋に取りに行った。

拓海君はお風呂に行くと40分は戻って来ないから…


カチッ……ガチャ


!?


「奈緒ー風呂場封鎖された!今風呂場で隣りのクラスの馬鹿が湯船泡だらけにしてさぁ、寮母にめちゃくちゃ怒られてて…」

「ひ…あ…」


パサッ


拓海君が急に戻って来て驚いた私は、巻いていたタオルを落としてしまった。


「あ…」

「ゃぁ///…ごめ…替えの服持ってくの忘れちゃって…」


私は急いでタオルを拾って、身体を隠した。


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