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危険な相部屋
第3章 禁断症状
風呂に入ると、クラスの奴らはみんな何となくうわの空だ。
「なぁ…奈緒には言えねぇけど…」
「ちょっと待った!多分それ俺も同じ事考えてる!」
「だよな!くっそー!あれで男とか勿体ねぇ!」
「すげぇ久しぶりに女と話してる気分になったよな」
「去年の女子高の子と合コンして以来だな」
………こいつらも目覚め始めてる!?
「お、おい!奈緒は男だぞ!変な気起こすなよ!?」
「龍牙焦ってんのか?自分だってまんざらじゃないだろー?」
「俺はおっさんに奈緒の事頼まれてるから…いいか?奈緒に変な気起こしたら随時おっさんに報告するからな!」
「うっわ!急に権力振りかざしてきた」
「わかってるって!可愛いとは思うけど、さすがに男に勃たねぇよ」
こうまで言わないとこの欲求不満の塊達が何をするかわからない。
先に風呂から出て、部屋に戻ると部屋の浴室からシャワーの音が聞こえる。
奈緒が入ってるらしい。
奈緒が脱いだ服が無造作に荷物を入れてきた鞄に押し込められていた。
そうだ。俺も洗濯するし、ついでに奈緒の服も一緒に洗濯してやるか。
今まで同室になった奴は洗濯とかめんどくさがる奴が多かったので、その感覚で俺は奈緒の脱いだ服を取り上げた。
ポロ…
服の間から何かが落ちて、拾い上げる。