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危険な相部屋
第3章 禁断症状


………?


ピンクの花柄のレースのついたパンツ…?


これ誰のだ?


一度頭の中を整理しよう。


この服は奈緒の脱いだ服…その中に履いた形跡のある女物のパンツ…これは…


女装癖……だ。


そうだよな…自分でも顔が女みたいに可愛い事気付いてるんだ。


男物より女物の着る物が似合うと思って一見見えないパンツくらいは女物を着てるんだな…。


ネットで男で女性物の下着を着けてる人がいるって見た事あるしな。


これは黙っててやろう。


奈緒…奈緒に女装癖があっても俺は引かないから安心しろ!


俺は奈緒の服を元通りに戻した。


ガチャッ…


「龍牙!?も、戻ってたんだ…早かったね…」


奈緒は俺がいる事にかなり驚いていた。

やはりパンツを見られたのか心配していそうな様子。

そして、先程のパンツを隠すように脱いだ服を片付け始める。


「あぁ!1分くらい前だ!本当今戻ったところだからな!」


何も見ていない事にしてやらないと…


「そうなんだ…俺もアレルギーなかったら大浴場行けたのに残念だな」

「そのアレルギーは人が多いと駄目なのか?」

「えっと…そのー…えーっと…うん」

「誰もいない時なら平気だったら、今度協力してやるよ。部屋はシャワーしかないからたまには足伸ばして入りたいだろ」

「本当!?それすごい嬉しい!龍牙って本当良い人だね!」

「んな!?そ、その借りは他で返してもらうからな!」


奈緒に笑顔向けられる度にドキドキするの止めてくれよ….。


まだ出会って初日だぞ!


って!そこじゃねえ!!奈緒は男だぞ!!
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