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危険な相部屋
第19章 練習




「…龍牙どけ」


ドンッ


突然拓海が俺の横に来ていて突き飛ばされる。


そして…


バキッ!


「痛ッ!?……か、顔!顔殴った!」

「桃…お前ふざけんなよ!龍牙は…お前の事ずっと心配してたんだぞ!龍牙の気持ち踏みにじるな!龍牙と奈緒に謝れよ!」

「拓海!止めとけよ…っつーか、俺はそこまでコイツの心配してねぇから」


そんなに心配してるように見えたのか…。


俺は立ち上がって桃仁郎の両足を持って股間に足を乗せた。


「何すんだよ!?拓海が僕を殴った事問題にするからね!」

「桃ちゃーん?自分がした事棚に上げてそれはないんじゃないか?」


俺はグッと足に力をいれた。


「ぐっ…痛い!龍牙!痛いよ!潰れちゃうよ!」

「桃。いいか?今後俺たちに近付くな…今度奈緒に何かしたら次はマジで潰す…」

「ひッ…ふぁい…」


俺は桃仁郎を離して、奈緒のところに駆け寄った。


「奈緒…大丈夫か?」

「ヒックッ…ん……わ…」


奈緒は立ち上がろうとしたが、腰が抜けているようですぐに立てなかった。


そんな奈緒を俺は抱き上げた。

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