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危険な相部屋
第21章 お風呂
昼間は温泉街を散策したり美味しい物を食べたり、近くにある恋愛の御利益のある神社でお参りをしたりして龍牙とのデートを満喫した。
日が暮れると、昼間に広告で見た蛍が鑑賞出来るスポットに連れて行ってくれる。
ちょうど鑑賞するお客さんが少ない時間帯だったみたいで、二人で鑑賞をしているといつの間にか二人きりになっていた。
蛍の放つ光は幻想的で、私達は良い雰囲気になっていた。
「…蛍綺麗だねぇ」
「あぁ」
「今日のデートも楽しかったなぁ…また来ようねっ」
「楽しかったなら良かった」
龍牙の横顔を見ていると、久しぶりにキスをしたくなってしまう…。
こんな事思うなんて…ちょっと恥ずかしいな…。
私は龍牙と繋いでいる手をキュッと握った。
「ん?どうした?」
「…えっと///……その…キス……したくなっちゃった…」
恥ずかしくてすごく小さい声で言ってしまったので、聞こえなかったかも…。
「…平気か?桃仁郎の事もあったし…怖くないか?」
「怖くないよ…龍牙が怖いわけないもん…」
「無理そうだったらすぐ言えよ」
龍牙はそう言うと、手を握ったまま唇を重ねた。
久しぶりのせいもあるけど…すごくドキドキする…。
キスが深くなろうとすると、他のお客さんが来る声がして私達は急いで離れた。