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危険な相部屋
第21章 お風呂



それから私達は露天風呂を移動して、裸のまま布団へ流れ込んで夢中で身体を重ねた。


しばらくしてなかった分、今夜はすごく乱れた。


事が終わって、布団の中でいちゃいちゃしている時だ。


龍牙が急に時計を見た。


「…奈緒、奈緒に渡したい物が」


〜♪〜♪


龍牙の言葉を遮るようにして、私のケータイが鳴った。


「あ…お母さんから電話だ!こんな夜になんだろ?」


電話に出ると、龍牙は何故かため息をついていた。


「もしもし?」

「奈緒ぉ〜お誕生日おめでとう!」

「え…誕生日?……ハッ!私今日誕生日だった!」

「も〜!奈緒ちゃんってば、プレゼントも送ったのに!」

「あ!ちょっとバタバタしてて、開けてないんだ…帰ったら開けるね」

「あら?何処か行ってるの?」

「へっ……えっと…今日はお友達のお家に…泊まってて…」


さすがに彼氏と旅館に来てるとは言えない…。


「あらあら、そしたらお友達と楽しんでるのに邪魔したら悪いわねっ、お友達のお家によろしくお伝えしてね」

「ウン…」


お母さんの電話を切って、龍牙を見ると何故か枕に伏せていた。


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