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危険な相部屋
第4章 気まずい相部屋
新学期。
「奈緒。オイ!奈緒!起きろ!遅刻するぞ!」
「ん…え!?今何時!?」
「予鈴10分前」
「うっそ!何でもっと早く起こしてくれないの!?」
「俺も今起きたとこだよ!早く制服着替えろよ」
龍牙は壁に掛けてある私の制服を投げた。
昨日と一昨日は龍牙の前で着替える事なかったからよかったけど…よく考えたらここで着替えないって不自然だ。
「おい!何してんだよ?早く着替えろって!」
「うっ…急にお腹の調子悪い!龍牙…トイレ行ってから行くから先行ってて…」
私はお腹を抱えて俯いた。
「え!?平気か?担任には言っておくから無理すんなよ?」
「…ありがとう…治まったら行くから…」
龍牙は一人で部屋を出て行った。
登校初日にもう奥の手を使ってしまった…。