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危険な相部屋
第1章 転校
そして、両親は海外へ行ってしまって入寮するまでの間はその理事長先生のお宅に泊まらせてもらう事になった。
理事長っていうだけあってさすがにお金持ちでお家も広くてとても広くて可愛いお部屋に泊まらせてくれた。
しかし、明後日から入寮なのでリッチな生活ももうすぐで終わっってしまう。
「奈緒ちゃん…折り入って話があるんだ」
「はい?」
夕食の時理事長先生が深刻な顔をしてそう言った。
そして、突然頭を下げた。
「すまない!おじさん、色々勘違いしていて…実はうちの学校男子校なんだ!」
「へぇ…エ!?はい!?男子校!?そ、そしたら…私…」
どうしよう…まさかの高校中退!?
「奈緒ちゃんのお父さんにはもう入学金も授業料も支払ってもらっている…おじさんもまさか奈緒ちゃんがうちの学校に入れないなんて今更言えないんだ…そこで……本当に申し訳ないんだがこのままうちの学校に通ってもらえないだろうか」
「私が男子校に通うんですか!?えっと…」
「男子校の中に1人女の子が入るというのは危険過ぎるからな…男子のふりをして入学してもらいたい」
「それ無理ありません?」
「奈緒ちゃんの容姿的に体は華奢だし、顔も可愛らしいならおじさんも無理かと思ったんだけどな…今時、意外と女の子みたいな男子も少数だがいるから大丈夫じゃないかと校長と話がついたんだ。まさか男子校に女の子が入学するなんて誰も思わないよ…理事長権限で奈緒ちゃんの事は優遇させてもらうから何とかお願い出来ないだろうか」
理事長先生は頭を下げてそう言った。
このままだと高校中退してパパとママに心配を掛けてしまう。