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危険な相部屋
第7章 危険な相部屋
「急げって!」
「ハアハア…龍牙…先に行って…私はもう…走れない…」
「馬鹿、ほら行くぞ」
急いで部屋を出た俺たちは、教室に向かって走っていたが途中で奈緒はバテていた。
もう教室に着く所で、俺は奈緒の手を引っ張った。
ガラッ
「すいません!二人揃って寝坊しました」
「はい、放課後トイレ掃除お願いします」
クッソ…数学の授業だった…。
数学の教師は、遅刻をすると罰則を課せてくるから嫌なんだよ…。
「…龍牙…手」
奈緒は俺が掴んでいる手をクイっと引っ張って小さい声で、そう言った。
クラス連中から注目を浴びていて、俺は急いで手を離した。
そして、お互い席に自分の席に着く。
「龍牙、ラブラブ登校ですか〜?朝から二人でナニしてたんでしょうね?」
後ろの席の拓海がニヤニヤしながらそう言って来た。
「ナニ!?う、うっせぇ!」
「城ヶ崎(ジョウガサキ)!何騒いでいるんだ!」
「……」
拓海は怒鳴られる俺を笑っていた。
コイツ…ふざけて言ったんだよな?勘が鋭いわけじゃないよな?