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危険な相部屋
第8章 イケナイ気持ち



こんなに近くにいると思っていなくて、私は驚いて後ろに下がった瞬間につんのめって便器に座り込んでしまった。


「イタタ…」


すると、拓海君は私の後ろの壁に手をついた。


!?


あれ?なんか…包囲されてる!?


「俺…奈緒の事好きなんだけど…」

「は……イヤ!あの!俺たち男同士だし!ごめん!」


まさか…こんな事って!

拓海君の告白は嬉しいけど、私が好きなのは龍牙だし……ってそこじゃない!拓海君は私が女って事知らないのに……。


「男とか関係ねぇよ!…俺、中学の時から男子校だったけど…こんなの初めてなんだ」

「本当にごめん!拓海君の事は嫌いじゃないけど、俺っ…そっち無理だから!」

「俺の事嫌いじゃないんだな!?っつーか、無理って試した事あんのかよ?」

「ないけど…でもっ」

「一回試してみようぜ?試してみもしないで、無理だっていうのは納得出来ねぇから!」


うぅ…引き下がってくれないよ…。


すると、不意打ちだった。


拓海君に唇を奪われる。


「ん!?」


拓海君を手で押して抵抗しようとすると、手を掴まれてしまって抵抗出来ない。


どうしよ…拓海君怖い…


制服のベストとワイシャツをバッと捲られる。


サラシ見られる…


「拓海君…やだ…ふぇッ…見ないで…」

「…コレ……奈緒…怪我してたのか?」


!?


やっぱり類は友を呼ぶのかも…。


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