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危険な相部屋
第8章 イケナイ気持ち



鍵を預かって、そのまま奈緒のいるトイレに直行した。


トイレに入ると、奥の個室で誰かが話してる声が聞こえた。


「奈緒、本当にごめんって!そんな泣くほどだったのかよ…」

「ふぇ…大丈夫だから…ビックリしちゃって…」


拓海と奈緒?

俺は奥の個室に走った。


「どうかしたのか?」


中を覗き込むと、奈緒が便器に座って泣いていて拓海が慰めてる?ようだった。

まさか…拓海に奈緒が女って事バレたのか!?


「あ、龍牙…」


奈緒は急いで涙を手でコシコシと拭った。
そして、拓海は立ち上がって個室を出た。


「……いや、何でもない…龍牙には関係ねぇよ。奈緒、本当に悪かった…でも、さっき言った事は本気だから…」


そう言って拓海は行ってしまった。


俺が寝てる間に何があったんだ?

よく見ると奈緒の制服が少し乱れていた。


「拓海に何かされたのか!?それとも、アレがバレたとか?」

「拓海君にはバレてないよ…えっと…その」


奈緒はそう言いながら唇を触った。

わかりやす過ぎんだろ!

授業中に拓海がボヤいてたの本気だったのか…。


「わり…俺も拓海の事言えねぇから…」

「あ…龍牙は大丈夫///」


どういう意味で大丈夫なんだよ!?


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