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危険な相部屋
第9章 男の秘密





やっぱりここの大浴場すっごく良かった!


外で龍牙が見張っててくれてるから安心して入れるし、こんな広いお風呂一人で入れるし最高だった。


龍牙には感謝しなくちゃ。


お風呂から出ると、ちょうど良いタイミングでずっとメッセージのやり取りをしていた前の学校の友達の友美(トモミ)から電話が入った。


「もしもし?」

「奈緒ー久しぶりに声聞いたぁ!元気?」

「うんっ…新しい学校だいぶ慣れて来たよ」


もちろんまさか今の状況を話せる訳もなく、一応共学に通ってる事になっている。

今日の朝の龍牙の事をさりげなく相談していた。


「そう、奈緒が言ってた事ね!私なりに調べてみたの」

「調べてくれたの!?ありがとう!」

「そしたらね…男の人ってそれ毎日しないと死んじゃうんだって!」

「死ぬの!?」

「そうなの!BL好きな子に貸してもらった成人向けの漫画でね手を拘束されててそれが出来ないようにされてて『早く抜いてください!そうしないと、僕は死にそうです』って必死で言ってたから間違えないよ!」

「それって誰に言ってるの?」

「男子寮のお話で、相部屋の男の子に頼んでた!」

「男子寮ってみんな死なないように助け合ってるの?」

「絶対そうだよ!男の子の同士では当たり前の事なんだってその漫画貸してくれた子が言ってた!」

「そ、そうだったんだ…調べてくれてありがとね」

「だから、また空き教室で見ちゃったとしても見て見ぬふりしてあげるんだよ」

「うん、わかった」


女子校育ちの私達は男の子について知らない事だらけだったけど、こんなにも違うなんて…。

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