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危険な相部屋
第11章 デート①
いつもと違う奈緒にかなり緊張してしまって上手く話せねぇ…。
俺たちは無言でひたすら駅まで歩いた。
「あー!龍牙じゃん!」
「!」
マズイ……
何がマズイって、駅前で声を掛けて来たのは拓海だ。
何でアイツこんなところウロウロしてんの!?
拓海は嬉しそうに俺たちのところにやって来た。
「ちわーっす!龍牙の学校の友達です!」
ちわーっすじゃねぇよ!空気読め!こっち来んな!
「……こ……こんにちわ……」
奈緒はかなり声を変えてそう言った。
「龍牙の奴今日のデート何処行くかめっちゃくちゃ悩んでたんだよな!」
「馬鹿!言うんじゃねぇよ!俺たちもう行くから!」
「ちょっと待てって!まだ、彼女の顔見てない……」
拓海は奈緒の顔を覗き込んだ。
「………あれ?奈緒?」
「そんなわけないだろ!あー…実は、奈緒の双子の妹なんだ」
厳しい…コレは厳し過ぎる…。
奈緒のチーターの話バリに俺もウソ下手過ぎる…。