この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
危険な相部屋
第11章 デート①
ふ、双子の妹!?
「へぇ…」
どうしよ…拓海君絶対違うってわかっちゃう…。
拓海君は私の顔をジーっと見ていた。
私は拓海君と目が合わないように、龍牙の服を掴んで俯いた。
「龍牙……お前だけズルくね!?」
「何が!?」
「だってさ!奈緒の双子の妹可愛いから黙ってたんだろ!奈緒と仲良いから紹介してもらったのかよ!?そうだよなぁ…奈緒の兄妹狙えば禁断の扉開けずに済むじゃん!名前なんていうの?」
「な、奈美…です」
「奈美ちゃん!龍牙に飽きたら速攻で俺のところ来なよ」
「オイ!奈緒の事マジじゃなかったのかよ」
「マジだけどさぁー…奈美ちゃんには敵わないっしょ!女の子だよ?」
「こいつは放っておいて行こう」
龍牙はそう言って私の手を掴んで、駅に入っていった。
良かった…バレなかった…。
電車に乗ってからも龍牙は私の手を離さなかった。
「龍牙……?今日行くところって…」
「着けばわかる…」
今日行く場所については、龍牙はまだ教えてくれていなかった。
どこだろ?拓海君に相談して決めてくれたんだ…。
龍牙が一生懸命考えてくれたところだったら何処でも嬉しいなぁ。