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危険な相部屋
第11章 デート①
「わぁ…ここも2時間待ちだね」
「……奈緒、どれか乗りたいのあるか?」
「えっと…そしたらこの水の中に落ちるやつ!」
「俺が列んでおくから、奈緒は何処か店入って待ってろよ。順番が来そうになったら連絡するから」
どうにかしてこの状況を挽回したかった。
「あ、そしたらちょっと列んでて!」
奈緒はそう言って小走りで何処かに行った。
嫌な顔一つしないでいてくれてるけど、今日で俺の株下がりまくってるよな…。
しかも、まだ結構暑いし。
カッコつけようとして慣れない事するもんじゃねぇな。
「龍牙っ…お待たせー」
数分で奈緒が戻って来た。
「まださっき列んだばっかりだって!」
「コレ飲みながら並ぼ?」
奈緒は飲み物を買ってきてくれた。
「それ!俺の仕事じゃね!?」
「もう!いいの!龍牙、一人で頑張り過ぎだよ…コレ飲んで」
奈緒は飲み物のストローを俺の口元に持ってきた。
それを飲むと、なんとなく落ち着いた。
「なんか…ごめん」
「何で謝るの?今日いくら混んでても龍牙と一緒に来れただけですごく楽しいよ…龍牙は私と出掛けるの楽しくない…?」
「そんなわけねぇよ!なんっつーか、ここ来たの小学生ぶりだし、慣れない事して奈緒に迷惑掛けた気がして」
「そっかぁ、大丈夫だよー全然迷惑なんて思ってないから!」
奈緒と普通に出会って、普通に付き合いたかった…。