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危険な相部屋
第13章 拓海の暴走①
「どうしよ…私龍牙だと思ってたから…」
「いや…俺も、今日はサラシ付けたままだったから油断して鍵掛けなかったのが悪い…ちょっと待て、ここの部屋に勝手に入る奴っていったら」
少し考えると、すぐにピンと来た。
中学の時寝てる間にズボンとパンツを脱がして起きた時に慌てさせるというくだらないイタズラが流行っていた。
それの発案者は拓海だ。
拓海なら部屋の鍵開いてたら絶対入ってくるはずだ。
「心当たりがある…ちょっと今からそいつの所行ってくる」
「私も行く…」
「奈緒は待ってろ、本当にそいつかまだわからないから」
俺は急いで拓海の部屋に向かった。
拓海の部屋をガンガンとノックすると、相田が出てきた。
「どうした?なんか急ぎ?」
「拓海いないか!?」
「いるけど、何かさっきからずっとボーッとしてる」
俺は部屋に入ってベッドでボーッとしている拓海の腕を掴んだ。
「拓海…話がある」
「あ?何?」
いつもヘラヘラしている拓海ではなく、何となく怒っているようにも見える。
「ここじゃちょっと…」
相田もいるのに奈緒の話が出来る訳がない。