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知代の性活
第6章 九月 身も心も濡れた夜
「え…私が、コンパニオンさんに?」
「そうなの。お願い出来ないかしら?」

 そう言って申し訳なさそうな顔を見せているのは、コンパニオンの中でもリーダー格の女性だった。

 どうやら、何種類かあったスタッフ弁当のうちの一種類が原因で、コンパニオンが体調不良になってしまったらしい。

 昨日より少ない人数でシフトを組まねばならず、いくら優秀な人材揃いとはいえ、少し手が足りない。
 昨日の様子を見る限り、スタッフの知代のチームは大した仕事がなかったので、一人抜けてもどうにかなりそうだったし、会社から来ている社員の許可も取ってあるそうだ。
 
「それでね、休憩を回すのに、あと一人足りないの。
 お願い出来ないかしら?」
「あの…私が、ですか?」
「うん。浅山さんなら、見た目も十分可愛いし、昨日一緒に仕事して、みんなも、あの子よく働いてくれて助かるね、って言ってたし」
「で、でも…その」
「…やっぱり嫌、かな?」
「あの、そうじゃなくて…」
「なぁに?」

 ゴニョゴニョ、と知代が言いよどむ。

 女性は笑って、知代の意を汲んでくれた。


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