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知代の性活
第6章 九月 身も心も濡れた夜
 結局、知代は一日コンパニオン体験をすることになってしまった。
 知代に声をかけてきた女性が手伝ってくれて、着替えをする。

 露出の多い衣装を恥ずかしがる知代に、彼女が持ってきたのは、やや布の面積の多い衣装だった。
 チューブトップの上に着るベストは、ヘソがギリギリ隠れるくらいの丈があった。
 ショートパンツも、ちゃんと尻が全部隠れている。

 それでも、胸の小さい知代は、そういう衣装が自分に似合うかどうか自信がなかった。
 実際、世話を焼いてくれている目の前の女性は、胸が大きく腰はくびれ、本当に大人の女性、と言った雰囲気だった。

「大丈夫、似合ってるよ」
「ちょっと…恥ずかしいですね」
「ふふっ…すぐに慣れるよ。とっても可愛い」
「皆さん美人だから、気後れしちゃいます」
「皆ね、私の大学の後輩なの。気兼ねなく何でも言いつけて」
「皆さん、学生さん?」
「私は違うけどね。昔やってて、今も時々こうやって手伝うの」
「だからかぁ」
「ん?」

 小首を傾げて、女性は知代を覗き込む。
 女の知代ですら、見とれてしまうほどの美人だった。

「みなさん、優しくて、話しやすい人ばっかりだなぁって思って」
「ありがと。そう言ってもらえて嬉しいわ。
 ちゃんと自己紹介しておくね。私、小林志穂。よろしくね」
「浅山知代です。よろしくお願いします。
 小林さんは、普段は何をしてるんですか?」
「志穂、でいいわよ」
「あ、はい」

 志穂に促されながら、ブースへと足を運ぶ。

「私、料理教室の先生なの。よかったら今度遊びに来て」

 志穂は笑いながら言った。
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